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わたしのパニック障害の症状

突然の発作が繰り返され社会生活に支障をきたす病気をパニック障害と呼びます。

しかし、パニック障害といっても症状や程度は人それぞれ。みんなが同じ症状になるわけでもないし、程度も頻度も異なります。

今回は、そんなパニック障害の症状とその対処法についてお話ししていきます。

注 意

概要以外の症状は、あくまで「わたしの場合」ということを前提とし、その対処法については、わたし自身が経験しておすすめできる方法を紹介していることをご理解ください。

また、わたしは専門家ではありません。
症状についての詳細や有効な対処法については、担当の医師にご相談いただきこの記事は参考程度にお考えいただきますようお願いいたします。

パニック障害とは

まずパニック障害がどんな病気なのか、かんたんに説明します。

不安障害のひとつで、予期しない動悸やめまい、胸の苦しみ、発汗、不安感などの強いパニック発作を繰り返すことで、発作への不安により外出ができないなど社会生活に大きな影響を及ぼす病気です。

パニック障害は長い期間治療を必要とする病気で、完治するまで約5年が目安といわれています。10年以上、治療を続けている人も珍しくはありません。

【パニック発作】

状況などに関係なく起きる予期しない発作であり、具体的には次のような状態を指します。

  • 動悸
  • めまい
  • 発汗
  • 窒息感
  • 吐き気
  • 手足の震え
  • 胸の不快感
  • 喉の違和感
  • 寒気やほてり

他に死んでしまうかもしれないという恐怖、自分が自分じゃないみたいな感覚、気が変になるかもという恐怖などさまざまです。
これらの発作が突然、起こり30分〜1時間ほどつづきます。

【予期不安】

つねに「またあの発作が起きたらどうしよう」「今度はもっとひどい発作かもしれない」「今度こそ死んでしまうのでは」という強い恐怖感・不安感をもつようになることを「予期不安」といい、発作が繰り返し起きているとこういった不安や恐怖が消えなくなります。

予期不安には、死への恐怖だけでなく「ほかの病気(心疾患など)があるのかもしれない」という身体的不安や発作を起こしたときの「恥ずかしい・周りから変に思われる・迷惑を書けてしまう・助けてもらえない」といった社会的不安、自分を保てなくなることへの精神的不安など、さまざまな感情が入り混じっています。

【広場恐怖】

予期不安がエスカレートし、自分が発作を起こした場所に恐怖感をもつようになるのが「広場恐怖」です。

「そこに行くと発作が起きるかもしれない」「そこから逃げられないんじゃないか」「助けてもらえないかもしれない」と不安になり、その場所を避けるようになります。

バスや電車、エレベーター・エスカレーターなどのすぐ逃げられない場所や助けを得られないかもしれない1人での外出、美容院、人の多い場所などです。

このような場所を避けるようになるので、行動範囲が狭まり生活に支障が出てきます。

パニック障害はうつ病を併発しやすい?

また患者の半数がうつ病を併発しているというデータもあり、関連性の強い病気であるといわれています。

まずパニック障害もうつ病も、精神を落ち着かせる神経伝達物質のセロトニンが分泌異常を起こすことにより発症するといわれている病気であるということ。

そこに、「次はいつ発作が起きるんだ」「人前で発作が起きたらどうしよう」といった予期不安と長期化しやすいゆえ、「いつ治るんだ」「本当に治るのか」という焦りや不安などのストレスがたまってしまうとセロトニンの異常とストレスが重なりうつ病を併発しやすいと考えられています。

わたしのパニック障害

わたしが経験した主なパニック発作です。

  • 手の震え
  • 手の汗
  • 過呼吸
  • 動悸
  • 不安感
  • 喉のつかえ
  • 焦燥感(胸のざわつき)
  • 呼吸困難(息切れ・息苦しさ)

とくに辛くていまだに発作の症状としてつづいているのが不安感や焦燥感、呼吸困難、過呼吸。

頻繁に起きるのが不安感と呼吸困難、過呼吸でたまにソワソワ・ざわざわと胸が落ち着かない焦燥感に襲われます。

つらい呼吸困難・過呼吸

呼吸をしているのに何だか酸素を取り入れられていない感覚になり、何度も息を吸おうと呼吸を繰り返し必要以上の換気活動を行うのが過呼吸。

パニック障害の患者の多くがこの症状に悩まされているといいます。

わたしの感覚で説明すると、空気は入っているのは理解できるけど量が足りないというか、息を吸っても満たされていない、酸素が足りない感じがするんです。

分かりやすく表現すると酸素がとおる管が半分閉鎖されて、酸素の取り入れを阻害されている感覚。

イメージを図にするとこんな感じ。

〈図1〉

深呼吸しても肺いっぱいに酸素を取り込んでいる感覚を味わえず、空の空気だけをひたすら吸っている感じ。

また直接、パニック障害と関係するか分かりませんが、あくびも気持ちよくできないのときがあります。

呼吸と同じように、深く息が吸えない感覚になり中途半端なあくびになるのです。

深呼吸ができないのと、あくびができないのが続くと本当に辛い。

きっとこの症状にならないと分からないと思いますが、地味にイライラして余計にストレスになるのです。

だから気持ちよく深呼吸やあくびできるよう、何度も何度も息をしてしまうんです。

パニック障害の発作から併発する二次・三次障害

またわたしの場合、呼吸困難の影響で空気をたくさん吸い込んでしまう呑気症(空気嚥下症、空気呑気症)も併発して起こります。

呑気症は空気をたくさん吸い込むことでゲップやおならが頻繁に起きる症状です。

文字だけで見ると大したことないように思えるかもしれませんが、これがめっちゃ辛い。

わたしの場合はゲップが頻繁に出るタイプなのですが、お腹が張って苦しいし気持ち悪いし、ゲップが出ずに引っ込むこともあり、ずっとその胸焼けのときのような気持ち悪さがつづくのです。

わたしはパニック障害の他に、歯のくいしばり・歯ぎしり症状もあるのでパニック障害だけが原因ではないんですが、呼吸困難になると空気をたくさん吸い込んだ影響でこういう症状まで出てきてしまい苦しむことが多々あります。

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