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終活を親と話し合うきっかけは?わたしが50代母にエンディングノートを渡して話したこと

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先日このような記事を目にしました。


参考
【解説】「終活」親と話し合わない理由は「切り出しにくい」 介護・葬式にどんな希望が…会話のきっかけはYahoo!ニュース

世間には、なかなか終活について親とは話せないという人が多いんですね。

個人的には「死」を考えるということは「生」を考えることでもあるので、本人にとっても非常に重要なことだと思っています。

なのでこの記事では、親と終活について話したいと思っているけどなかなかできない、どういうきっかけで話しをすればいいの?と悩んでいる人と一緒に考えたいと思い書きました。

50代母に「もしもノート」を渡した理由

 

もしものときのエンディングノート

わたしが50代の母に準エンディングノート的な「もしもノート」を渡したのには、祖母の死がきっかけでした。

母方の祖母で個人的にはさまざまな後悔が残る最期だったので、「ばあちゃんには申し訳ないことをした」と死後数年たった今でも感じています。



祖母の死で後悔した・学んだ5つのこと|ああすればよかったと悔やまないために

このことがきっかけで、母や家族には祖母のような最期を迎えてほしくないと考えるようになりました。そんなときに、ちょうど「もしもノート」を見つけたのです。

「もしもノート」とは、100円ショップで買える「もしものときの情報ノート」的なやつです。
いくつか種類があるのですが、「おかねノート」や「じぶんノート」「うちの子ノート」など全5タイプの「もしもノート」があり、本人に代わって大切な情報を伝えることができるノートです。

本格的なエンディングノートとは違いますが、必要な情報はしっかり記載できますし、まずはこのくらいライトなものを渡してみるのも本人にとってとっつきやすくていいなと思い購入。
ダイソー もしもノート全5種類
DAISOで話題『もしもノート』を活用して万が一のときに役立てよう【全5種類レビュー】

「終活」から「もしものとき」に変える

IF

思うのですが、「終活」というから親も身構えるのではないでしょうか。
「まだそんな年じゃない」「縁起でもないこというな」的な拒絶の姿勢をとるのは、「死」がいつ訪れてもおかしくない、今生きていることは奇跡で尊いものだというのを「当たり前」だと感じているからなのかもしれません。

そういう人には、なかなか「終活」という言葉だと響かないどころか、生きているということが奇跡だと受け入れたくないから終活の話しを避けているのではないかと思っていしまします。

だからそういう人たちには「終活」ではなく「もしものとき」と言葉を入れ替えて話すと想像しやすく、よりリアルに聞こえるのではないでしょうか。

「あなたが大切だから話し合おう」と伝える

高齢母と娘の手

わたしが50代半ばの母に「もしもノート」を渡したとき、もしかしたら「早く死ねっていってるの!?」と勘違いされたり「まだ先の話よ」と本気に考えてもらえなかったらと不安がありました。

しかし、大切なことなので直接会って「ママが大切だから渡したいものがある」と母の日のプレゼントと一緒に「もしもノート」を渡すことに。
勘違いされるかなと怖かったけど、あまり会う機会がないのでこの日しかなく自分なりに丁寧に話しました。

「祖母の死が未だにショックで母にもそんな最期を迎えてほしくないと思っている」「自分らしい最期を迎えてほしい」「自分が望む老後、終末期を過ごしてほしい」それらを叶えるにも、家族で共有することが大切だと思う。

と素直に感じていることを伝え、ノートを渡すと怒ることも冷やかすこともなく素直に受け取ってくれました。
ただ正直あまり実感が湧いていないというか、とりあえず受け取ったという印象…。

まぁ、いいでしょう。とりあえず素直に受け取ってくれさえすれば、気が向いたときにでもパラパラとめくっていくうちに何か母の興味にひっかかるものがあるかもしれないと思い、深く話はしないで軽く「こんなノートだよ」と説明するだけでした。

終活を意識するには共感するエピソードが必要

2人で話す女性2人

しかし、数ヶ月後に母と再会すると少し考えが変わってきたというのです。
詳しく話しを聞くと、この間にわたしの妹が腹痛で救急車で運ばれ手術を受けたことがあったのですが、それが母にとって衝撃だったらしく「妹ちゃんが運ばれたことがきっかけで終活について考えるようになった」と。

今まであまり考えてなかったけど、身近な人の出来事で親近感が湧き、本人自身の「もしものとき」について考えるようになったようです。

そう考えると、「もしものとき」について考えてほしい相手のと同世代の芸能人や仲良くしている人、共通の知人など身近な人のエピソードを話すと興味をもちやすいはず。

ご家族との話し合いできっかけに迷った際は、身近な人やニュースの話しをきっかけに使うのはいいかもしれません。

あなたも終活をしよう!

ノートとコーヒー

終活って何歳から始めるものなのでしょうか。
個人的には何歳でも終活について考えるべきと考えています。10代だって20代だって、30代だって同じです。

だって「死」はいつ訪れるか分かりません。理屈では分かっていてもなかなか難しいかもしれませんね。でも「死」は確実に訪れるし、それが正確にいつなのかは誰にも分かりません。

だからニュースで報道された実例を挙げて「こういうことだって起きるんだから、わたしは何かあったときのために、意思の疎通が難しくなったらしてほしいことをまとめている」と話します。

実際、わたしの母には弟(わたしにとっては叔父)がいたのですが、叔父が20歳のときに交通事故で亡くなっています。
若くたって何が起きるかわからないのです。だから親と一緒に「もしものとき」に備えて自分がどうしてほしいのか要望をまとめておくことは大切です。

「一緒に考えよう」「家族みんなで話し合おう」と声をかけると本人も終活へのハードルも下がるのでないでしょうか。

おすすめの「はじめてエンディングノート」

話をするときは、エンディングノートを一緒に見ながら行うのがおすすめ。
最近は、はじめてエンディングノートを書くという人でも分かりやすく解説してあるものや、自由ページが豊富だったりカバーがついて保管しやすいノートなど充実しています。

そんなたくさんあるエンディングノートの中からおすすめのノートを3つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

もしものときのエンディングノート

文字が大きい!書き込みやすい!わかりやすい!自分も使えて、家族も安心。大切なあなたの情報や思いをこの一冊にまとめられます。
第1章 自分自身に関すること(私についての覚え書き/私の履歴/健康状態について ほか)/第2章 自分の「もしものとき」のこと(介護・看護について/告知・終末医療について/ペットについて ほか)/第3章 自分の大切なもの・伝えておきたいこと(趣味・好きなもの・大切なもの/自分年表/思い出・エピソード集 ほか)

パラパラと見るだけでも見やすく分かりやすく書き込もうという気になります。

人生を振り返るよい機会になりました。オススメです。

レビューを一部抜粋

父よ!母よ!これだけは書き残してくれノート

¥990 (2023年7月20日時点 | Amazon調べ)

【終活に重たいイメージを持っている人に最適】【親へのプレゼントに最適】

「エンディングノートは持っているけど全く書いていない」という”終活ノートあるある”を解消するために作りました。
『なぜ書かないといけないの?』『書かないと子どもにどんな迷惑がかかるの?』を、妙子・ヒロシ親子の会話で面白おかしく理解しながら書き進めていくエンディングノートです。
子ども目線で書かれているので、親へのプレゼントにも最適です。
全く堅苦しくないエンディングノートで、終活を楽しく始めてみませんか?

左ページが漫画になっていて中高年にあるあるの話なので楽しく理解できる。

クスっと笑える内容もあって、最後まで一気に目を通していました。

レビューを一部抜粋

もしもに備える安心ノート

今の自分の情報を記入することで、病気や入院、災害、老後や終活など、日常生活で起こる“もしもの時”に役立つ危機管理ノートが完成します。簡単で書きやすく、リーズナブルなので、はじめてのエンディングノートとして最適です。

写真とか入れられるポケットもついてました。

タイトルも大げさでないので、家族にも薦めやすいです。

レビューを一部抜粋

さまざまなエンディングノートが出ていますが、個人的には楽天ブックスで評価の高かったこちらの3冊をおすすめします。
「エンディングノート」というと身構えてしまうけど、「もしものときの」とか「書いて安心」といわれると、何だかハードルも下がって「見てみようか」となるかもしれません。

なので、終活や老後、終末期などの話しをする際はぜひ一緒にエンディングノートを活用しながら話しをしてみてください。

家族みんなで「もしものとき」について話し合おう

家族団らん

個人的に「終活はデリケートな話」と思い込んで、腫れ物に触るような扱いをしているからこんなにこじれた話になるんじゃないかと思っています。

「死」を考えるということは「自分らしく生きること」なのではないか、とわたしは考えています。

わたしの祖母みたいに、意志の疎通が難しくなったとき、自分の希望を周囲に伝えられないなんて辛すぎませんか?
年をとってももちろん自分の意志はあります。なのにそれに反する行動をとられたり理解されないとき、きっと虚しい、悲しい、悔しい気持ちになるはずです。

そうならないためにも、自分の望む老後や終末期を迎えるためにも、終活(もしものときどうしたいか)を家族みんなで考える必要があるとわたしは考えています。

また一度、二度話したら終わりというわけではなく、定期的にラフに本音を話し合える関係を築いていきたいですね。